生態系への影響Effects on Ecosystem

(2024年 更新)

現在、福島県内の野生きのこ、山菜の放射性セシウム濃度はどの程度ですか。

福島県内のきのこや山菜は、野生のものも含めて毎年60品目前後の放射性セシウムのモニタリング検査が行われています。令和元年度以降、出荷・販売を目的に生産または採取されるきのこや山菜で、基準値を超えたものはありません。

  • 福島県内で出荷・販売を目的に生産または採取されるきのこや山菜は、安全性を確認するための検査がされています。
  • これまでの検査の結果、2024年3月時点では、原木シイタケ、野生きのこ、タケノコ、クサソテツ(コゴミ)、コシアブラ、フキノトウ、タラノメ、ゼンマイ、ワラビ等19品目の出荷が制限されています。
  • これまでに山菜・きのこは、野生のものも含めて毎年60品目前後の放射性セシウムのモニタリング検査が行われています。
    厚生労働省が示した放射性セシウムの一般食品中の基準値(表2)を超えたものは徐々に減り、令和元年度以降、出荷・販売を目的に生産または採取されるきのこや山菜で基準値を超えたものはありません(表1)。

原木しいたけ(露地栽培のもの)の出荷制限等の状況 図原木しいたけ(露地栽培のもの)の出荷制限等の状況 表

図1 原木しいたけ(露地栽培のもの)の出荷制限等の状況
出典:林野庁、きのこや山菜の出荷制限等の状況、令和6年3月28日更新)

表1 きのこ・山菜のモニタリング結果
出典:福島県、農林水産物のモニタリング検査結果【年度別集計、平成24年度~令和5年度】から作成、令和6年3月更新)

検査件数 基準値超過件数
平成24年度 1,180 90
平成25年度 1,457 80
平成26年度 1,564 25
平成27年度 1,562 7
平成28年度 1,833 3
平成29年度 2,111 1
平成30年度 1,733 1
令和元年度 1,942 0
令和2年度 1,641 0
令和3年度 1,292 0
令和4年度 1,103 0
令和5年度 953 0

きのこ・山菜のモニタリング結果

図2 きのこ・山菜のモニタリング結果


表2 きのこの基準値・指標値(Bq/kg)
※きのこ・山菜は基準値
出典:Q&A森林・林業と放射性物質の現状と今後 復興・再生を目指して(林野庁、平成28年10月、一部改変)

対象品目 指標 指標値
きのこ・山菜(一般食品基準) 100 2012年14月
きのこ原木・ほだ木 50 2012年3月
菌床用培地 200 2012年3月