生態系への影響Effects on Ecosystem
(2024年 更新)
Q海の魚の放射性セシウム濃度はどのように変化していますか。
A福島県の海の魚は、時間の経過とともに放射性セシウム濃度が低下しています。
これは、海水の放射性セシウムの低下もその要因の一つと考えられます。
底生魚類については、底質中の放射性セシウム濃度が低下した影響も考えられます。
- 海の魚は、取り込んだ放射性セシウムや他のミネラル分を速やかに排出しようとする機能が働くため、放射性セシウムは蓄積されにくい傾向があります。
- 底生魚類中の放射性セシウム濃度は、底質中(図2上部中では「海底堆積物」)の濃度と同様の減少傾向を示しており、その影響を受けている可能性も考えられます。
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参考文献
- 水産庁(2024): 水産物の放射性物質調査の結果について. https://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html(2024.11.18アクセス)
- 乙坂重嘉(2013): 海底堆積物中の放射性セシウム濃度の推移, ISOTOPE NEWS, No.710, 12-15.
- Otosaka, S. and Kobayashi, T. (2013): Sedimentation and remobilization of radiocesium in the coastal area of Ibaraki, 70 km south of the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant, Environmental Monitoring Assessment, vol. 185, no. 7, 5419–5433. https://doi.org/10.1007/s10661-012-2956-7