放射性物質の動き-河川水系Radioactivity Dynamics in River System
(2015年 更新)
Q今後も大雨で水位が高くなるたびに、河川敷の線量率は上昇するのではありませんか。<大規模な降雨時の線量率変化>
A平成27年9月関東・東北豪雨によって多くの河川敷は浸水しましたが、線量率の上昇は認められず、河川によっては線量率は大きく低下しました。
- 福島県・請戸川において、平成27年9月関東・東北豪雨直後の河川敷における線量率を、前年12月と比較してみました。
- 上流にダムがある請戸川の河川敷では、土砂の堆積量が少なかったため、線量率の増加が認められませんでした。
- 上流にダムが無い高瀬川の河川敷では、放射性セシウム濃度が低い上流の土砂が堆積したため、線量率は大きく低下しました。
- したがって、長期的には河川敷の線量率は土砂の堆積量が少ない河川も含め、時間とともに減少する傾向にあると考えられます。