放射性物質の動き-河川Radioactivity Dynamics in River System

(2014年 更新)

河川やダム湖からの水を灌がい用水に用いることはできますか。

灌がい用水から玄米への移行については、河川水中の溶存態セシウム濃度等の水質調査結果と併せると、影響は限定的と考えられます。

灌がい用水の放射性セシウム濃度が玄米の放射性セシウム濃度に及ぼす影響

図1 灌がい用水の放射性セシウム濃度が玄米の放射性セシウム濃度に及ぼす影響

出典:農林水産省ほか「放射性セシウム濃度の高い米が発生する要因とその対策について」概要第2版(一部表現変更)

  • 影響を評価するため行ったポット試験では、溶存態のセシウム(137Cs)を1.0Bq/L含む灌がい用水が作期を通じて流入し続けても、玄米のセシウム(137Cs)濃度は大きく上昇しませんでした。
  • 河川やダム湖水の溶存態セシウム濃度はさらに低く、影響は小さいと考えられます。