被ばく線量評価・除染Assessment of Exposure Doses and Decontamination

(2020年 更新)

食品検査はどのように行われているのですか。食事による被ばく線量はどのくらいですか。

食品中の放射性セシウム濃度の検査は、福島県等により綿密に行われてきました。
特に米については全量検査が実施されています。一般食品中の基準値(100Bq/kg)を超える放射性セシウム濃度の食品が市場に出回らないよう管理されています。
市場に流通している飲食物を摂取することによる年間の被ばく線量は、1mSvに比べて十分に低い値であることが確かめられています。

米の全量検査(福島県)

図1 米の全量検査(福島県)

  • 迅速なスクリーニング検査と正確な測定を併用して多くの食品を対象に検査が行われます。
  • 最近は基準値を超える食品はごく限られています。
  • 除染や放射性物質吸収抑制対策等を徹底した結果、平成27年以降、通算5年間基準値超過がないことから、令和2年産米より放射性物質検査の手法を見直しました。
    避難指示等があった一部の地域では全量検査、それ以外の地域では抽出によるモニタリングにより米の安全性を確認しています。(外部リンク:福島県、全量全袋検査の体制)

食事による内部被ばく線量推定値

図2 食事による内部被ばく線量推定値

  • 市場に出回る食品を個別に測定するマーケットバスケット法や食事を直接に測定する陰膳法により、内部被ばく線量が推定されてきました。
  • 過去に推定された最大の線量でも0.02mSvを超えた例はありません。