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林野火災の影響(2017年十万山林野火災の事例)Case of Juman Mountain Forest Fire in 2017

(2017年 更新)

林野火災の影響を検討するために、精度良く焼けた範囲を把握する方法はありますか。

火災跡地の人工衛星画像を解析することにより、焼損した範囲や焼損した樹木数を推定することができます。

  • 山林野火災は、地表の落ち葉などが燃える地表火と樹木上部の枝や葉まで延焼する樹冠火があります。
  • 異なる延焼状況を把握し、焼損した範囲を推定するため、人工衛星画像を用いて樹冠火で焼損した区域を同定しました。
  • 更に、無人ヘリの観察結果と比較検証することで、おおよその焼損範囲と焼損樹木本数を推定することができました。
  • この技術により、実際に焼損した範囲を推定でき、山火事による環境影響評価に必須の情報を得ることができます。

人工衛星画像と無人ヘリ写真の焼損範囲の比較

図1 人工衛星画像と無人ヘリ写真の焼損範囲の比較

  • 燃焼指数…人工衛星では様々な波長の光を取得しています。
    ここで、植生が健全な場所では相対的に近赤外線(波長:0.75~1.4 µm)の反射率が高く、短波長赤外線(波長:1.4~3 µm)の反射率が低くなります。これらの波長の光の反射率を用いて燃焼指数を算出することができます。
    燃焼指数が低い場所は健全な植生があることを、高い場所は裸地や最近焼けた場所であることを示します。火災前後の燃焼指数を比較することで、どの場所が焼けたのかを判断することができます。