放射性物質の動き-河川水系Radioactivity Dynamics in River System
(2020年 更新)
Q河川ではどのような場所に放射性セシウムがたまりやすいのですか。【解析事例】
A河川の下流に位置する河川敷に放射性セシウムの付着した堆積土砂が多く堆積しているとともに、その堆積分布には偏りがあることが実際の観測から確認されています。
この現象のメカニズムを理解するためにシミュレーションを実施した結果、河川が歪曲している部分に放射性セシウムが堆積しやすい傾向が再現できました。
-
図1 2013年に無人ヘリコプターにより計測された空間線量率
-
図2 シミュレーションにより評価した2015年9月の台風通過時のセシウム137の堆積
- 土砂とともに河川敷に堆積する放射性セシウムの分布を、2次元シミュレーションにより解析しました。
- 河川が歪曲している部分に放射性セシウムが堆積しやすい傾向を再現しました。 (2020年現在、河川敷に堆積する土砂はセシウム濃度が低いため、空間線量率は低下傾向となっています
→「Q 今後も大雨で水位が高くなるたびに、河川敷の線量率は上昇するのではありませんか。<線量率の経時変化>」参照)