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放射性物質の動き-森林Radioactivity Dynamics in forests

(2016年 更新)

森林の種類(広葉樹林、針葉樹林)によって放射性セシウムの動きは異なりますか。

森林の種類によって地表面の放射性セシウムの分布や挙動が大きく異なることが分かりました。
放射性セシウムがより早く土壌層に移行する落葉広葉樹林では、森林内での放射性セシウムの循環も小さいと考えられます。

リター層中の137Csの量の変化

図1 リター層中の137Csの量の変化

二つの森林でセシウム137(137Cs)の沈着量は同程度でしたが、リター量の多い常緑針葉樹林(CF)では事故後初期からリター層中に137Csが多く存在しました。リター層中の137Cs量が半分になるまでの時間は、常緑針葉樹林で約2年、落葉広葉樹林(DBF)で約1年でした。


20m×20mプロット内における森林地表面の線量率の分布

図2 20m×20mプロット内における森林地表面の線量率の分布

図中の丸い円は木の位置を、その円の直径は木の胸高直径(およそ1.2mの高さの直径)を表しています。
沈着した放射性セシウムの半分以上がリターに留まっている(a)常緑針葉樹林(CF)の方が、80%近くの放射性Csが下層土壌移行していた(b)落葉広葉樹林(DBF)よりも、地表面のγ線量率が高い値を示しています。
また、常緑針葉樹林と落葉広葉樹林はともにγ線量率の空間分布の不均一性が大きいこと、その分布は木の位置やサイズとは無関係なことが分かりました。