放射性物質の動き-森林Radioactivity Dynamics in forests

(2019年 更新)

森林における放射性セシウム濃度分布の経時変化はどうなりますか。【解析事例】

森林内では事故後初期には葉・枝・落葉層に多く存在しましたが、時間とともに樹木上部から落葉層へ、落葉層から下の土壌層へ移動しています。

森林内のセシウムの動きを計算するモデルの概念図

図1 森林内のセシウムの動きを計算するモデルの概念図

シミュレーション結果と実測値の比較-落葉樹シミュレーション結果と実測値の比較-常緑樹

図2 シミュレーション結果と実測値の比較
  • 森林内のセシウムの動きを計算するコンパートメントモデルを開発しました。
  • 森林の部位別の放射性セシウム濃度の経時変化について、実測値と良好にフィッティングできました。また、その条件下でフォールアウト時の遮断率および樹冠から落葉層への移行傾向は実測値と整合的でした。
  • 森林内では事後後初期には葉・枝・落葉層に多く存在しましたが、時間とともに樹木上部から落葉層へ、落葉層から下の土壌層へ移動しています。

参考文献

  1. Kurikami et al.: J Envrion Radioact 208-209 106005 (2019)