放射性物質の動き-森林Radioactivity Dynamics in forests

(2015年 更新)

将来、森林内の作業でどのくらい被ばくしますか。それを低減する方法はありますか。

作業場所の空間線量率から、主な作業における被ばく線量を推定できると考えられます。また、作業時間の短縮、林業機械の使用や防護衣着用により、被ばく線量を低減できます。

  • 単位面積当たりの外部被ばく線量は、作業時間が長い作業種ほど多くなります。
  • 重機内で過ごす時間が多い作業は、屋外で行うものに比べて外部被ばく線量が少なくなる傾向にあります。
  • 放射線防護衣を着用すると、15~20%程度の外部被ばく線量の低減効果が確認できました。
  • 重機の操縦席に放射線遮へい効果のある特殊シートを設置すると、5%程度のオペレータの外部被ばく線量の低減効果が確認できました。

作業種ごとの単位面積当たり外部被ばく線量

図1 作業種ごとの単位面積当たり外部被ばく線量

作業種ごとの単位時間当たり外部被ばく線量

図2 作業種ごとの単位時間当たり外部被ばく線量

出典:国土防災技術株式会社, 平成26年度「森林における除染等実証事業」のうち「避難指示解除準備区域等における実証事業(田村市)」報告書, 国土防災技術株式会社, 2015, 69p.