被ばく線量評価・除染Assessment of Exposure Doses and Decontamination

(2014年 更新)

年齢、性別、人種や体格差によって個人の外部被ばく線量は異なりますか。

一般に、体のサイズが小さくなると、体自身による放射線に対する遮蔽効果が小さくなるため、外部被ばく線量が大きくなります。シミュレーションによりこの影響の程度が明らかにされてきました。

成人と0歳児の被ばく線量の違い

図1 成人と0歳児の被ばく線量の違いと周辺線量当量

年齢別の被ばく線量評価を行うことが可能です。

  • 実効線量は元々、平均的な体格を持った西欧人成人男女の平均的な被ばく線量として定義されています。
  • この定義を他の人間にも適用して、実効線量と体格の関係が調べられてきました。
  • 被ばく線量に一番大きな影響を与えるのは、年齢による体のサイズの違いです。このため、年齢別の線量換算係数が用意されてきています。
  • 個人線量計による測定値は、体のサイズによる被ばく線量の違いを反映した値になっています。
  • 性別、人種、個人の体格差による被ばく線量の違いは、それ程大きくないことが確認されています。