被ばく線量評価・除染Assessment of Exposure Doses and Decontamination

(2015年 更新)

個人線量計で測定される線量は、個人の被ばく線量を適切に表していますか。

人体を模擬した模型(ファントム)や人体に個人線量計を装着して福島の異なる空間線量率レベルの地点で測定を行い、空間線量(周辺線量当量)と個人線量の比較が行なわれました。
これまでに実施された個人線量計を用いた多数の測定では、被ばく線量に近い適切な値が得られてきたと判断されます。

個人線量計の測定値と周辺線量当量の関係

図1 個人線量計の測定値と周辺線量当量の関係

A1, A2, B, C, Dの異なる5種類の個人線量計を使用して測定が行なわれました。

  • 実際に使用されている5種類の異なる個人線量計が用いられました。
  • どの個人線量計の読み値も周辺線量当量の60~70%の値を示すことがわかりました。
  • 放射性セシウムが沈着した環境中での成人の被ばく線量は周辺線量当量のほぼ60%であることを考えると、個人線量計による測定値は被ばく線量に近い値を示すことが確認できました。
  • 同様な確認が、子供に対しても行なわれました。