林野火災の影響(2017年十万山林野火災の事例)Case of Juman Mountain Forest Fire in 2017

(2017年 更新)

火災時にダストサンプリングで観測された放射性セシウムを含むダストは、元々どこにあったものですか。

調査地点の放射性セシウム沈着量が現在も多いことから、周辺での土壌の巻き上げも大気浮遊じん中の放射性セシウム濃度の上昇につながる要因と考えられますが、さらなる調査が必要です。

  • いずれの採取地点でも、捕捉された粒子数の密度(粒子密度)と大気浮遊じん中放射性セシウム(137Cs)濃度との間に相関が見られ、粒子中に137Csが含まれていると考えられます。
  • やすらぎ荘では、風速と粒子密度との間に相関が認められることから、風による周辺土壌再浮遊が考えられます。
  • 石熊公民館の粒子密度は他地点よりも一桁高く、風速との相関も弱いことから、車両通行等他の事象により発生している可能性もあります。

大気浮遊じん中137Cs濃度と粒子密度の相関

図1 大気浮遊じん中137Cs濃度と粒子密度の相関

風速と粒子密度との相関

図2 風速と粒子密度との相関