モニタリング

 除染作業計画の策定ならび除染効果の評価等のため,空間線量率などをモニタリングする必要があります。モニタリングは,除染作業実施前,除染作業実施中,除染作業実施後の各段階で行います。

除染におけるモニタリング

モニタリングの目的

1. 除染作業実施前のモニタリング

2. 除染作業実施中のモニタリング

3. 除染作業実施後のモニタリング

モニタリングにおける測定項目と留意点

 モニタリングにおける測定項目は,空間線量率,表面線量率表面汚染密度が基本となります。除染の対象や方法に応じて,土壌等の環境サンプルの放射性物質濃度,ダスト濃度,大気中放射性物質濃度についても測定を行います。またモニタリングのデータは,周囲からの放射線(バックグラウンド)や測定箇所の湿潤状態等の影響を受けて変化する場合があり,測定方法や条件に留意が必要です.測定方法や留意点等の詳細については下記を参照下さい。

各段階で行うモニタリングの内容

各段階で行うモニタリングの内容については下記を参照下さい。

1. 除染作業実施前のモニタリング

  • 空間線量率,表面線量率,表面汚染密度
  • 土壌等の放射性物質濃度

2. 除染作業実施中のモニタリング

  • 空間線量率,表面線量率,表面汚染密度
  • 大気中の放射性物質濃度

3. 除染作業実施後のモニタリング

  • 空間線量率,表面線量率,表面汚染密度
  • 土壌等の放射性物質濃度

モニタリングデータに基づく除染効果の定量化

 除染の効果は以下の式によって,除染前後の空間線量率や表面汚染密度の変化の割合(以下,低減率)を求めることで定量化することが可能です。低減率が大きいほど,除染の効果が高いことを意味します。

低減率=(1-(除染後の値/除染前の値))×100

面的モニタリング技術

空間線量率を面的かつ迅速に測定する技術としては以下のようなものがあります。

モデル事業等における面的モニタリング技術の適用事例については下記を参照下さい。