ケガをしたときに「レントゲン写真」をとったことがあるかな？
あれは、放射線を使って体の中をのぞく写真なんだ。
骨がおれていないか、虫歯があるかなどを調べるときに使われているよ。

ジャガイモは、そのまま置いておくと芽（め）が出て食べられなくなってしまうけど、ジャガイモに放射線を当てると、ジャガイモから芽がでないようにすることができて、長もちさせることができるんだよ。
放射線は目に見えないけれど、食べものを「長もち」させるという、たいせつなはたらきをしてくれるんだ。

「抗菌（こうきん）」って言葉を聞いたことがあるかな？
この「抗菌」っていうのは、ばい菌がふえにくくすることなんだ。
じつはこの「抗菌」にも、放射線がかかわっていることがあるんだよ。

放射線はばい菌やウイルスにあたると、その中の「命のもと（DNA)」をこわして、ふえなくすることができるんだ。
放射線は「歯ブラシ」や「お弁当箱」をこわさずに、「きれい」にすることができるんだよ。ほかにも医療器具の注射器や手術で使う手ぶくろは放射線で「滅菌（めっきん）」といって、ばい菌をなくしてから使われているんだ。

放射線をあてることで、もののようす、かたちやかたさがかわったりすることがあるよ。
たとえば、花の色がかわったり暑さに強いお米になったり。
放射線は、自然の力をちょっと手伝っているんだね。

放射線は、自然の中にもある“ふしぎなエネルギー”。
使い方をまちがえなければ、みんなの生活を支えるとても大切なチカラなんだよ。
そしていろいろなところで役にたっているんだ。
これからの新しい使い方に注目していこうね。