さいえんす・すてーしょん

2023.5.22


基礎知識 #放射線 #宇宙線




 宇宙線ってなんだろう?

 ~宇宙を旅してとんでくる~




じつは宇宙にはたくさんの放射線がとびかっています。
地球にも宇宙からきた放射線がとんできていて、姿を変えながら地上にもとどいています。



宇宙をとびかう放射線



みらい
みらい

宇宙もわたしたちもの身体も同じ原子っていう「つぶ」でできてるって、何回聞いてもふしぎな感じがするなぁ。

のぞむ
のぞむ

じゃあ宇宙にも放射線ってあるのかな?
たしか放射線って、原子が不安定なときに出てくるものだったよね。

ロボ博士
ロボ博士

いいところに気がついたな!大正解じゃ!
じつは宇宙にはたくさんの放射線がとんでいるんだ。
この宇宙をとぶ放射線のことを「宇宙線」とよんでいるぞ。

宇宙線は地上にとどく?



のぞむ

地球にも宇宙線はたくさんとんできてたりするの?

ロボ博士

そのとおり!
でも、地球にはバンアレン帯というバリアや大気の層があるから、宇宙線が直接ワシたちのところにとどくことはほとんどないのだ。




ロボ博士

宇宙線は地球の空の上で大気のなかにある原子核にぶつかって、別の放射線を生みだすんじゃ。
それが地上までとどいているけれど、宇宙をとびかう放射線に比べたらすごく少ないエネルギーになっているぞ。



宇宙線はどこからくるの?



みらい

宇宙線ってどこからとんできているんだろう?

ロボ博士

近いところだと太陽じゃな。
ただし、太陽系の外からもやってきていることが分かっているぞ。

のぞむ

近くて太陽!?
太陽だってすっごく遠いよね、
太陽系の外からもとんできているなんて、なんだか想像もつかないや。

みらい

宇宙人がいるところからとんできているかも、ってかんがえたらワクワクする!


ロボ博士と計算してみよう


ロボ博士

太陽まで行くとしたら、どれくらいかかるのかちょっと計算してみよう。

太陽までの距離は、だいたい1億4960万kmあるぞ。



距離 ÷ 速さ = 時間




時速 100km 1億4960万km ÷ 100 = 1,496,000時間 → 約170年

新幹線
時速 300km 1億4960万km ÷ 300 = 約498,667時間 → 約57年

飛行機
時速 900km 1億4960万km ÷ 900 = 約166,222時間 → 約19年

ロケット
時速 40,000km 1億4960万km ÷ 40,000 = 3,740時間 → 約5か月



ロボ博士

ちなみに月までの距離はだいたい38万4,400km。
ロケットで直進すると約9.6時間で到着する距離だ。

ロボ博士

ただし、実際に行く場合は、まっすぐ前に進めば到着するわけではないので、最初に人を乗せて月に行ったロケット「アポロ11号」はだいたい102時間(4日と6時間)で到着しているぞ。

 まとめ



✔ 宇宙をとびかう放射線を「宇宙線」という。
✔ 宇宙線は姿を変えながら、地上にも届いている。




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