廃棄物の処理と保管

 可燃物の容積減少や圧縮,凍結土壌の融解に伴う沈下に対する防止策を講じる必要があります。防止策としては,フレキシブルコンテナ間の間隙を間詰砂などで埋めるといった方法等が考えられます。仮置場現場保管場の内部に配管等を敷設する場合は,除去物の荷重による応力を考慮した設計や対策を行うことが重要です。具体的には,配管周りのフレキシブルコンテナを安定に定置するとともに,フレキシブルコンテナと配管の隙間に砂等を充填させること,必要に応じて配管を二重構造とすること等が挙げられます。積雪量が多く,表土が凍結するような地域においては厳寒期以外の期間に仮置場/現場保管場を建設することによって,除去土壌等からの多量の浸出水や,不具合の多くを避けることができると考えます。仮置場/現場保管場を設計する際には,遮へい方法や除去物の定置方法等の仕様の長所短所を考慮したうえで,その場の条件や優先的に考慮する事項の整理を踏まえ,仕様の最適化を図る必要があります。