Topics福島
トピックスふくしま No.125
2025.3.3

第9回 廃炉創造ロボコン
Creative Robot Contest for Decommissioning
廃炉Mission : 原子炉格納容器内部を調査せよ
廃炉創造ロボコンが昨年2024年12月21日に開催されました。
今年度からテーマが変わり、それに伴い競技フィールドも一新されました。実際の格納容器内調査を想定し、X-1ペネトレーションもしくは小口径配管から原子炉格納容器(以下「PCV」という)内部にアクセスし、底部に存在する対象物を回収して戻ってくるという高難度の課題に、アイデアと技術力を活かして創意工夫を凝らしたロボットで挑みました。
新しい競技フィールドはスタートは3カ所。
太さの違うパイプや急こう配の階段、踊り場グレーチング等、実際のPCV内部の苛酷な環境を再現。降りた先には、1辺1cmの対象物があり、それをしっかりキャッチして、スタート位置に戻るという高難易度のコースです。
無線通信や目視確認ができないなど、実際の廃炉現場を想定し、通常とは異なる環境に、高専生が挑みました。
今回の見どころは対象物をつかむ技! 今回は、対象物を持ち帰るミッションなので、キャッチしてロボットに格納する方法も様々!
文部科学省 あべ大臣 ご来場 文部科学省 あべ 俊子大臣がご来場され、学生たちの競技を観戦されました。
最優秀賞、優秀賞、技術賞の受賞チーム 最優秀賞おめでとうございます! 小山高専は4連覇という偉業を成し遂げました。
自由に開閉可能な口を大きく開けて対象物を正確につかむ設計 旭川高専は、連続出場で培った技術を活かし、完成度の高いロボットを製作したとの高評価を受けました。
ひっくり返っても走行可能な子機だけが、階段を下りる設計 茨城高専は、スターターとしての緊張の中、もう少しで完走というところまで完成度を高め、対象物取り出しのメカニズムなど類まれなアイデアと工夫があり、確実な技術を組み合わせて信頼性あるロボットに仕上がっているとの、高評価を受けました。
アームを伸ばし、粘着テープによって対象物を回収する設計 第9回廃炉創造ロボコンはアーカイブでご覧いただけます! そのほかの受賞チーム(アイディア賞、イノベーション賞、特別賞6賞)や、今回惜しくも受賞を逃したチームのロボットも、見どころがたくさん!
子機ロボットが階段の上から降りてきて絡めとったり、蛇のようにくねくねしながら大きく口を開けてくわえたりと、様々な工夫を凝らして挑んでいました。
表彰式では、最優秀賞である文部科学大臣賞を受賞した小山工業高等専門学校の学生に賞状とトロフィーを贈るとともに、高専生に対し「今後の廃炉を支える若い人材が一人でも多く生まれることを強く期待しています」と激励されました。
また、廃炉創造ロボコンに出場した福島工業高等専門学校の学生と意見交換を行い、学生の廃炉に興味をもったきっかけ等について、大変興味深く話を聞いておられました。
最優秀賞(文部科学大臣賞)
小山高専
チーム名:廃炉ロボット製作チーム2024
ロボット名:Tube Liner X
小口径配管からのPCV内部への進入および対象物の回収に挑戦し、残り1分31秒で課題をクリアしました。
出場チームの中で唯一、与えられたミッションを完全クリアしたことが評価されました。
優秀賞(福島県知事賞)
旭川高専
チーム名:廃炉ロボット研究会
ロボット名:HAIROBO
X-1ペネトレーションからPCV内部にアクセスし、親機は移動と子機の排出・回収を担当。ローラーが回転しながら対象物を回収する仕組みを採用しており、対象物回収の効率性の高さは、大会随一でした。
技術賞(原子力機構理事長賞)
茨城高専
チーム名:平澤研究室
ロボット名:Αριαδνη(アリアドネー)
廃炉創造ロボコンの配信動画を、ぜひアーカイブにてご覧ください!
![]() |
![]() |
Topics福島の 一覧に戻る |
![]() 福島県の林業回復を 応援するグッズ 第3弾! |
![]() |
【関連ページ】
