福島リサーチカンファレンス

2019年度第5回福島リサーチカンファレンス(FRC)

「福島第一原子力発電所の主要コンポーネントの腐食に関するカンファレンス」を開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構/廃炉国際共同研究センター(JAEA/CLADS)及び国立大学法人東北大学 原子炉廃止措置基盤研究センターでは、令和元年12月9日(月)、10日(火)に福島県双葉郡富岡町文化交流センター「学びの森」を会場に、廃止措置研究における様々な専門分野の研究者の横断的な協力、課題解決に向けた取り組みによる廃止措置研究の促進を目指して、今年度第5回の福島リサーチカンファレンス「第2回 福島第一原子力発電所の主要コンポーネントの腐食に関するカンファレンス『30年後の健全性を維持するための腐食課題とは?』(FRC-Corrosion2019)」を共同で開催しました。

 参加者は、80名(海外7か国から15名:フランス4名、米国3名、韓国3名、台湾2名、中国1名、オーストラリア1名、カナダ1名、国内から65名:大学、東京電力、IRID、メーカー、JAEA等)が参加しました。12月9日(月)は基調講演が行われ、本カンファレンス議長のフランス原子力・代替エネルギー庁のダミアン・フェロン氏の開催挨拶を皮切りに、東京電力ホールディングス(株)廃炉推進カンパニーの新井知行(あらいともゆき)氏から福島第一原子力発電所廃炉の現状と今後の取組に関する講演があり、続いて、「PCV鋼の腐食(炭素鋼)」と「PCV鋼腐食への照射影響」をテーマに、国内外から招聘した専門家から最新の知見を織り交ぜた多数の事例が紹介され、講演後の質疑の時間には参加者との間で活発に議論が交わされました。

 12月10日(火)は前日に引き続き、「炭素鋼やステンレス鋼の局部腐食」と「その他重要な腐食」をテーマにした専門家からの講演を行いました。また、昼食の時間を兼ねて、参加者全員参加型のポスターセッション(ポスター:17件)を行い、活発な議論が行われました。カンファレンスを締め括る総括セッションでは、本カンファレンスの共同副議長である東北大学・渡邉豊(わたなべゆたか)教授から、福島第一原子力発電所における「腐食制御の考え方と必要とされる研究」と題した講演と、今回の会議に掲げられたテーマについて議論の総括が報告されました。

 議論を通じて、腐食予測や緩和の技術開発に必要とされる研究課題に関して様々な意見が述べられるとともに、事故炉特有の条件下での腐食予測の重要性と研究の必要性が再認識され、今後は、本カンファレンスをきっかけにした、廃止措置研究の促進に資する様々な専門分野の横断的な協力、課題解決に向けた取り組みに発展することが期待されます。

 なお、12月11日(水)は、福島第一原子力発電所の現状を視察しました。

参加者全員の写真

参加者全員の写真

セッションの様子
セッションの様子

セッションの様子

活発な議論が行われた
活発な議論が行われた

活発な議論が行われた

ポスターセッション
ポスターセッション

ポスターセッション