高含水土の減容化

 本試験は飯舘村において実施しました。一般的に田,沼地及び河川等の底泥である高含水比土を袋材に充てんした場合,自重により自然脱水して減容化します。本試験は,特殊ジオテキスタイル袋(透水性を持つポリエステル,ポリプロピレン繊維等の合成高分子材料を用いた繊維製の袋)及びフレキシブルコンテナの脱水による減容効果について,加水によって製作した模擬高含水比土を使用して評価しました。

 本試験における減容率は41~49%(200%含水,5日間放置の例)となり加水した水分はほぼ脱水されており,脱水した水分中のセシウム濃度は,特殊ジオテキスタイル袋,脱水用フレキシブルコンテナ双方とも規制値以下(200Bq/kg:飲料水に対する暫定規制値)でしたが,脱水の濁度については明らかに特殊ジオテキスタイル袋の方が透明でした。脱水状況を図1に示します。

脱水状況
図1 脱水状況
高含水土の減容化(飯舘村)