バックホウによる未舗装道路の表土剥ぎ取りによる除染

バックホウによる未舗装道路の表土剥ぎ取りの流れを以下に示します。

未舗装道路の除染方法として，バックホウによる砂利層の剥ぎ取りの手順を示します。

(1)使用機材点検
使用する機材が想定動作することを確認します。また，安全対策が十分であることを確認します。

(2)剥ぎ取り・集積
バックホウを用いて道路表面の砂利層を剥ぎ取り集積します。

(3)詰込み
集積した砂利層をフレキシブルコンテナに収容します。

(4)運搬
フレキシブルコンテナをトラッククレーンで一時仮置き場まで運搬します。

保護具（半面マスク，ゴム手袋等），バックホウ，トラッククレーン

(1)重機の旋回範囲，死角には立ち入りできないようカラーコーン等で作業エリアを明示するようにします。

(2)放射能濃度の深度分布を把握するとともに，試験エリアを設け，事前に剥ぎ取り深さと低減率の関係を把握し，最適な剥ぎ取り深さを決定することが重要です。

バックホウによる未舗装道路の表土剥ぎ取りの手順や作業性の評価等を整理し以下に示します。

整理番号	道-10
大分類	道路
中分類	未舗装
小分類	砂利，土面
除染手法	バックホウによる砂利（土面）の剥ぎ取り
内容	剥ぎ取り，回収，詰込，運搬
除染方法	＜除染手順＞砂利層剥ぎ取り・回収：→詰込：→運搬（除染箇所の一時集積所まで）：バックホウ　　　　　　バックホウ　トラッククレーン＜除染概要＞バックホウで砂利，土面を剥ぎ取り，回収します。回収した砂利・土はバックホウでフレキシブルコンテナに詰込み，トラッククレーンで除染箇所の一時集積所に運搬します(運搬距離100m)。
	主要機械仕様	バックホウ，トラッククレーン
環境条件	適用環境条件	特になし。
	施工制約条件	特になし。
評価	除去物	施工スピード（作業員数）	1,300m²／日（15人）
		除去物発生量	200～500袋／ha程度（剥ぎ取り厚2～5cm）
		除去物内容	砕石，土
	水処理方法	使用水量	―
		汚染水回収方法	―
		回収率	―
	除染係数の目安	DF	1～13
		低減率	30～95%
	コスト（直接工事費＞1,000m²）		560円／m²
施工上の留意点改善点	・放射能濃度の深度分布を把握し剥ぎ取り深さを決定することが重要です（除染効果の確保，除去物量の適正化）。