研究開発成果

「日本原子力学会及びTaylor & Francis社<JNST Most Cited Article Award>」を受賞

CLADS 佐藤優樹 研究主席が「JNST Most Cited Article Award」を受賞しました。

本賞は、日本原子力学会の英文論文誌Journal of Nuclear Science and Technologyの専門誌としての評価向上に貢献した論文を顕彰することを目的とし、出版社Taylor & Francis社の支援のもと創設されました。

今回の受賞は、2018年 Volume 55に掲載した論文のうち、出版直後から60か月間の直接引用件数が顕著だった論文に授与されたものです。

この論文では、福島県帰還困難区域の森林や畑といった屋外環境において、局所的に集積した放射能汚染を検知・可視化することを目的とし、㈱千代田テクノルと共同でコンプトンカメラを搭載したドローンシステムを開発しました。さらに、実際に屋外環境において試験を実施するとともに、地面に沈着した放射能汚染を空中から可視化することに成功しました。

その後、本システムは3次元測域センサと組み合わせることにより、飛行移動しながら取得したデータを基に、より広範囲のエリアに点在する放射能汚染を可視化するシステムに進化しました(参考情報参照)。


  


▽論文情報
https://doi.org/10.1080/00223131.2017.1383211


▽参考情報
令和元年5月9日 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構、株式会社千代田テクノル、プレス発表、「空からすばやく 環境中の放射性物質分布を3次元で可視化 ―放射性物質可視化カメラを搭載したドローンシステムを開発―」
https://www.jaea.go.jp/02/press2019/p19050901/

  


研究者情報「researchmap」

 ・佐藤 優樹