研究開発成果
「SI2024優秀講演賞」を受賞
CLADSの阿部 文明技術員と川端 邦明研究主幹が「SI2024優秀講演賞」を受賞しました。
東京電力ホールディングス株式会社では、安全かつ効率的な廃炉作業推進のため、Digital Mock-Up(DMU: 仮想環境を用いてロボットの概略設計、トレーニング、作業リハーサル、遠隔操作支援を行うシステム)の開発について検討が行われています。廃炉は長期にわたる活動であるため、DMUには作業環境や作業内容に応じて適切な機能をユーザに提供することが求められます。このため、DMUプラットフォーム(ソフトウェアおよびハードウェアを相互連携するための情報基盤)の評価選定が重要な課題となります。今回の講演では、DMUプラットフォームの設計・構築のための技術性能比較を客観的に行うことを目的に、情報システム評価のための国際規格ISO/IEC 25010に基づいた評価指標の構築を行いました。この結果、DMUプラットフォームに関係する技術やシステムの特徴を定量化し、一貫性のある基準での比較評価を可能としました。今後は今回開発した評価指標を用いて具体的な評価を進め、DMUプラットフォームの基本設計を行っていく予定です。尚、本研究は、東京電力ホールディングス株式会社からの受託研究の成果となります。

学会情報
第25回計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会
https://sice-si.org/si2024/index.php