研究開発成果
「日本原子力学会及びTaylor & Francis社<JNST Most Popular Article Award>」を受賞
CLADS 佐藤 優樹 主任研究員が「JNST Most Popular Article Award」を受賞しました。
本賞は、日本原子力学会の英文論文誌Journal of Nuclear Science and Technologyの専門誌としての評価向上に貢献した論文を顕彰することを目的とし、出版社Taylor & Francis社の支援のもと創設されました。
今回の受賞は、2022年 Volume 59に掲載した論文のうち、ダウンロード数が顕著だった論文に授与されたものです。
今回の研究開発では、コンプトンカメラ、サーベイメータ及び3次元測域センサの組み合わせからなる統合型放射線イメージングシステム(iRIS)を構築しました。3次元測域センサで取得した作業環境の3次元モデルデータに、コンプトンカメラで取得した放射能汚染のイメージを投影することにより、高濃度汚染箇所を可視化した3次元マップの描画を可能としました。さらに、作業者やロボットが移動したルート上の線量率情報も併せて可視化されます。
本技術をさらに発展させてロボットと統合することにより、福島第一原子力発電所の原子炉建屋内における放射能汚染可視化の実証試験も実施しています。今後、まだ詳細な調査が行われていないエリアの放射能汚染調査を実施していく予定です。
▽論文情報
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00223131.2021.2001391