大型構造物屋上の除染方法の特徴の比較

大型構造物の屋上フロア部における除染方法の,本事業における歩掛・作業性等の実績を以下に比較一覧で示します。なお,除染方法のコスト及び歩掛の評価方法については下記を参照下さい。

除染方法のコスト及び歩掛の評価について

除染方法

屋上(コンクリート)

屋上(防水シート)

縦とい

高圧水洗浄
(ブラッシング等含む)

高圧水洗浄
(ブラッシング等含む)

高圧水洗浄
(最大50MPa)

低減率

30~70%
(回数による)

10~80%程度
(圧力, 回数による)

10~70%
(圧力, 回数による)

除去物発生量

ほとんど無し

ほとんど無し

ほとんど無し

二次汚染

飛沫が土壌に浸透
あり

流末回収
あり

流末回収
あり

コスト評価

340円/m2

250円/m2

860円/m

施工スピード

170m2/日

180m2/日

110m/日

歩掛

2人/日

1.3人/日

3人/日

適用性

低減率は,屋上表面の仕上げ状態によって顕著な差はなかった。

屋上

除染方法は,高圧水洗浄,高圧水洗浄+デッキブラシ,高圧水洗浄+ポリッシャーを実施したが,除染方法による低減率の顕著な差はなかった。高圧水洗浄による除染はまずまずの成果があったが,洗浄水の飛散による二次汚染や流末処理の手間は難点である。

縦とい

縦といについても,低減率は高い効果が確認できた現場もあったが,作業準備が万端でなかったため不安定な結果となった。