【除染モデル実証事業編】報告書2.4.2(1)①(b)Ⅱ大型構造物より
法面の表土剥ぎ取りは,人力もしくはバックホウにより行いました。
人力
重機の乗入れが困難である場所や小規模な法面の場合は,人力により鋤簾,鉄レーキ等を用いて3cm~10cmの深さで法面の表土剥ぎ取りを実施しました。
急峻な法面の場合,表土剥ぎ取りによって法面の崩壊を助長する可能性があるため,法面の安定性を極力損なわないように,草類の根茎を残す形で表土を鋤取る方法として,鉄レーキや頑丈な熊手により掻き取るように剥ぎ取りを行いました。

バックホウ
重機の乗入れが可能である場所では,バックホウを用いて法面表土の剥ぎ取りを行いました。剥ぎ取り厚さは10㎝程度で行いました。

法面の剥ぎ取り効果については,事前調査により剥ぎ取り厚さを決定する必要がありますが,急峻な法面の場合,剥ぎ取り厚さを深くし,草類の根茎を除去した場合は法面の安定性を損なう可能性があるため,鋤簾,鉄レーキ等による落ち葉と表層土の掻き取りに留め,草類の根茎を残すなどの法面の安定性について考慮する必要があります。