廃止措置に向けた取り組みDECOMMISSIONING

廃炉遠隔技術のための耐放射線化、運用技術及び計測技術の高度化の展望に関するカンファレンス

廃炉遠隔技術のための耐放射線化、運用技術及び計測技術の高度化の展望に関する
カンファレンスを開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 廃炉国際共同研究センター(CLADS)では、平成30年11月26日(月)、27日(火)、福島県双葉郡富岡町「学びの森」(一部、廃炉国際共同研究センター国際共同研究棟)において、今年度第5回福島リサーチカンファレンスとして、今後の廃止措置研究の促進を図るため、高放射線環境下で、現場作業者の被ばく低減のために遠隔技術やロボティクスの高度化に期待が集まっていることから、原子力へのロボット技術の応用拡大に向けて、機器の耐放射線性向上、過酷放射線環境下での運用とその場を認識する計測技術の高度化の両面からの技術開発を中心に、最新の知見に関する意見交換を行う「廃炉遠隔技術のための耐放射線化、運用技術及び計測技術の高度化の展望」を開催しました。
 11月26日(月)は、一般参加セミナーとして日英同時通訳を設けて実施しており、経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)事務次長のD.イラカン氏からの挨拶で始まり、続いて基調講演として、東京大学教授・淺間 一氏より「福島原子力発電所の廃炉のための遠隔技術の現状と課題~放射線環境下におけるロボット技術~」、テネシー大学名誉教授・W.ハメル氏より「原子力環境におけるロボット・遠隔システムの経験と展望」、高エネルギー加速器研究機構名誉教授・平山英夫氏より「線量概念と福島第一原子力発電所の放射線場について」ご講演いただくなど、高放射線場での遠隔技術や線量評価の現状と課題、及び今後の展望や留意点等について議論が行われました。
 本カンファレンスでは、高放射線場での遠隔技術、耐放射線性デバイスの開発、及び汚染分布の可視化技術について国内外の専門家が26日8名、27日12名(英国、米国 他)講演を行うとともに、5名によるパネルディスカッションも行われました。議論を通じて福島第一原子力発電所の廃止措置を促進するために遠隔技術や耐放射線性デバイスの開発、放射線分布の可視化技術の重要性について再認識されることを期待しています。
 さらに、今回初めて企業展示コーナーを設け、17社のご参加をいただき、機器の出展やプレゼンテーションが行われました。ここで小型ロボットのデモ走行も行われました。
 また、11月27日(火)は専門家向けのセミナーや、大学生等の若手研究者によるポスター発表(24点)が行われ、優秀な発表への表彰が行われました。ポスター発表は、ポスター賞を授与することにより奨励を図ることから、若手研究者による廃炉研究を進める上で大きな成果となると考えています。
 さらに、11月28日(水)には福島第一原子力発電所及びJAEA楢葉遠隔技術開発センターの見学を行いました。
 本カンファレンスでは海外の参加者も含めて約330名のご参加をいただきました。

カンファレンスの様子

企業展示コーナーで聞き入る参加者

小型ロボットのデモ走行の様子