廃止措置に向けた取り組みDECOMMISSIONING

原子力施設における遠隔技術に関する国際カンファレンス

原子力施設における遠隔技術に関する国際カンファレンスを開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 楢葉遠隔技術開発センターでは、平成30年10月30日(火)、31日(水)に、福島県双葉郡楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターにおいて、平成30年度第3回福島リサーチカンファレンス(FRC)として、「原子力施設における遠隔技術」について国際カンファレンスを開催しています。また、本カンファレンスは、遺棄化学兵器や汚染構造物の除去、除染等に資するロボットシステムについて知見を有する計測自動制御学会システムインテグレーション部門安全回復システム部会との共催での実施となります。
 本カンファレンスは、福島第一原子力発電所の廃止措置を中心に、原子力施設における実質的な遠隔技術について、幅広い分野の技術者が情報・意見交換のため議論することを目的としています。主な議題は、廃止措置や原子力災害対応へのロボット等遠隔操作技術の適用、廃止措置や原子力災害対応へのロボットを用いた計測技術の適用、シミュレーション技術や仮想現実技術を用いた操作訓練、福島第一原子力発電所廃止措置の経験と現状となります。
 初日の10月30日(火)では、福島第一原子力発電所事故対応に関するロボット技術の研究開発に尽力されておられる東京大学の淺間一教授より、福島第一原子力発電所における遠隔操作技術の現状と課題について基調講演が行われました。続いて、計測自動制御学会システムインテグレーション部門安全回復システム部会より産学総合化学研究所の金子健二氏が、過酷な環境へヒューマノイドロボットの適用するための取り組みについて招待講演が行われました。また、参加者は、楢葉遠隔技術開発センターの試験・訓練設備について視察を行い、実地での試験訓練ができない福島第一原子力発電所のような環境に対してロボット等遠隔技術の研究開発するにおいて重要となる模擬環境について理解を深めました。さらに、ポスター発表では、若手の研究者を中心に、原子力災害対応ロボットの運用や、遠隔操作ロボットによる調査のための計測技術、ロボットの性能の評価試験方法、ロボット操作者や作業員の訓練へのシミュレータ・バーチャルリアリティ技術の応用など、幅広い分野のテーマについての発表があり、活発な議論が行われました。
 参加者は、海外からの5名(韓国蔚山科学技術大学校4名, 豪国カーティン大学1名)を含む約80名が参加しました。
 31日(水)には、災害現場でのロボットレスキューについて国際的に活躍しておられるテキサスA&M大学 Robin Murphy教授より、招待講演及びロボットデモンストレーションが行われました。

集合写真

基調講演の様子

ポスター発表の様子