廃止措置に向けた取り組みDECOMMISSIONING

放射性セシウムの陸域環境や生態系における移行(第3回国際セシウムワークショップ)

放射性セシウムの陸域環境や生態系における移行(第3回国際セシウムワークショップ)を開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 福島環境安全センターでは、平成30年3月4日(日)に、福島県三春町にある福島県環境創造センターにおいて、今年度第6回福島リサーチカンファレンスとして、環境回復分野において今後さらに取り組むべき課題、および調査研究の将来展望について福島県で得られた最新の知見とチェルノブイリ事故後等海外の事例を併せて意見交換を行う「第3回国際セシウム・ワークショップ」を開催しました。
 ワークショップは一般公開で行われ、約100名の方々にご参加いただきました。はじめに、主催者を代表して日本原子力研究開発機構 野田耕一理事より挨拶がありました。その後「森林環境におけるセシウムの循環挙動と陸域の生物移行」と「陸水環境におけるセシウムの移行挙動と生物移行、および今後の動態研究に対する展望」の2つのセッションで議論が行われました。
 セッション1の「森林環境におけるセシウムの循環挙動と陸域の生物移行」では、森林環境内での放射性セシウムの移動に加え、稲や野生生物への移行、さらには放射性セシウムの移行挙動に影響する要因につき議論が行われました。
 セッション2の「陸水環境におけるセシウムの移行挙動と生物移行、および今後の動態研究に対する展望」では、水生生物への放射性セシウムの移行や、生物移行に影響する要因につき議論が行われました。
 本カンファレンスでは、海外の専門家4名(オーストリア(Russian Research Institute of Radiology and Agroecology)、イギリス(ノッティンガム大学)、フランス(SUBATECH研究所)、スイス(McKinley Consulting))を含む7名が講演を行いました。またプレス1社(福島民友)の取材がありました。
 議論を通じ、農林水産物に影響を及ぼす因子として、森林内での放射性セシウムの動きや環境中の放射性セシウムの移行パラメータが重要で、今後もそれらを詳細に評価していくことの必要性が認識されました。最後にファシリテータを務めた東京大学の森口祐一教授から「研究者の解明した成果を地域のくらしにどうつなげていくかが今後の課題」と総括いただき、今後の環境回復分野における将来展望に道筋を作る大きな成果となりました。

セッションの様子

ワークショップ集合写真