福島リサーチカンファレンス

2019年度第4回福島リサーチカンファレンス(FRC)

「原子力施設における遠隔技術」を開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 楢葉遠隔技術開発センターでは、令和元年10月23日(水)と24日(木)に、令和元年度第4回福島リサーチカンファレンス(FRC)として、「原子力施設における遠隔技術」を開催しました。

 福島第一原子力発電所(1F)の廃炉作業や災害時の緊急対応などを代表例として、原子力施設においてロボット等の遠隔技術は欠かせないものとなっています。また、近年、計測技術の発展やコンピュータの高性能化、小型化を背景にロボット技術はめざましく進歩しています。一方で、そのようなロボット技術を原子力施設に適用するには未だ多くの技術的課題があり、加えて整備、訓練、使用などの運用上の課題もあります。また、1Fの廃炉作業はもちろん災害対応などは類似の事例が少ないため、技術的な専門家らや運用上の知見を持つ人たちとの間で意見情報の交換を密にすることが重要となります。

 本カンファレンスでは初日の10月23日(水)に、国内外の原子力施設に関連するロボットの有識者が、その取り組みや研究成果の紹介を行いました。1Fで活躍するロボットの現状と今後の課題に始まり、韓国における原子力施設のためのロボット開発に加えて原子力以外の分野の産業等への適用について紹介されました。また、仏国の原子力災害対応のためのロボットを運用する組織についての紹介があり、設備の性能や訓練方法について関心がよせられました。また、ポスター発表にて若手を中心に研究の成果を報告し、シニアとの質疑を通じて交流を深めました。

 2日目の10月24日(木)は、国内外のロボットの専門家で1Fの見学を行いました。参加者からはロボットを整備運用するために、1F廃炉の現場を見ることは重要かつ貴重であり大変参考になったとの意見が述べられるとともに、これまでの復興の努力を讃える旨メッセージが寄せられました。

 本カンファレンスを通して国内外の知見を共有するとともに、今後も協力を継続することが呼びかけられ、より安全で確実な廃炉や原子力災害対応ができる将来につながる取り組みとなりました。

 参加者は、海外から5名(仏国2名、韓国1名、米国1名、英国1名)、国内から35名(大学、企業、IRID、原子力機構、など)、最終的には、40名となり盛況でした。

集合写真

集合写真

機材について議論する参加者

機材について議論する参加者

ポスター発表

ポスター発表