2018/10/19更新

2018年度 第3回福島リサーチカンファレンス(FRC)の 開催について

原子力施設における遠隔技術に関する国際カンファレンスを開催

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 楢葉遠隔技術開発センターでは、平成30年10月30日(火)、31日(水)に、福島県双葉郡楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターにおいて、平成30年度第3回福島リサーチカンファレンス(FRC)として、「原子力施設における遠隔技術」について国際カンファレンスを開催しています。また、本カンファレンスは、遺棄化学兵器や汚染構造物の除去、除染等に資するロボットシステムについて知見を有する計測自動制御学会システムインテグレーション部門安全回復システム部会との共催での実施となります。

本カンファレンスは、福島第一原子力発電所の廃止措置を中心に、原子力施設における実質的な遠隔技術について、幅広い分野の技術者が情報・意見交換のため議論することを目的としています。主な議題は、廃止措置や原子力災害対応へのロボット等遠隔操作技術の適用、廃止措置や原子力災害対応へのロボットを用いた計測技術の適用、シミュレーション技術や仮想現実技術を用いた操作訓練、福島第一原子力発電所廃止措置の経験と現状となります。

初日の10月30日(火)では、福島第一原子力発電所事故対応に関するロボット技術の研究開発に尽力されておられる東京大学の淺間一教授より、福島第一原子力発電所における遠隔操作技術の現状と課題について基調講演が行われました。続いて、計測自動制御学会システムインテグレーション部門安全回復システム部会より産学総合化学研究所の金子健二氏が、過酷な環境へヒューマノイドロボットの適用するための取り組みについて招待講演が行われました。また、参加者は、楢葉遠隔技術開発センターの試験・訓練設備について視察を行い、実地での試験訓練ができない福島第一原子力発電所のような環境に対してロボット等遠隔技術の研究開発するにおいて重要となる模擬環境について理解を深めました。さらに、ポスター発表では、若手の研究者を中心に、原子力災害対応ロボットの運用や、遠隔操作ロボットによる調査のための計測技術、ロボットの性能の評価試験方法、ロボット操作者や作業員の訓練へのシミュレータ・バーチャルリアリティ技術の応用など、幅広い分野のテーマについての発表があり、活発な議論が行われました。

参加者は、海外からの5名(韓国蔚山科学技術大学校4名, 豪国カーティン大学1名)を含む約80名が参加しました。

31日(水)には、災害現場でのロボットレスキューについて国際的に活躍しておられるテキサスA&M大学 Robin Murphy教授より、招待講演及びロボットデモンストレーションが行われました。

  • 集合写真
  • 基調講演の様子
  • ポスター発表の様子

開催概要

福島第一原子力発電所の廃止措置では、原子力分野に限らず多くの専門分野の研究者が横断的に協力し、課題解決に向けて取り組むことが必要です。
そこで、課題の一つである「原子力施設における遠隔技術」について、国内外の研究者が最新の知見に関する意見交換を行い、今後の廃止措置研究の促進を図るため、国際カンファレンスを開催します。

講演テーマ ・原子力施設の廃止措置および災害対応に適用可能なロボット等遠隔操作技術

・原子力施設の廃止措置および災害対応に適用可能な遠隔計測技術

・シミュレーションや仮想化技術を含む操作訓練・試験法

・廃止措置での取組みや知見
日時 講演の追加により、10月31日(水)正午まで延長して開催いたします。

平成30年10月30日(火)
10時35分~16時40分(受付開始 9時30分)

平成30年10月31日(水)
10時35分~12時15分(受付開始 9時30分)
場所 楢葉遠隔技術開発センター 研究管理棟 3階多目的室
〒979-0513 福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字仲丸1-22
アクセス こちら

開始、終了の時刻にあわせて楢葉遠隔技術開発センター・最寄駅間で送迎バスを配車いたしますので、ご利用ください。

平成30年10月30日(火)
9:49 JR常磐線下り富岡行き 木戸駅着
9:55 送迎バス 木戸駅 → 楢葉遠隔技術開発センター
16:55 送迎バス 楢葉遠隔技術開発センター → 木戸駅
17:15 JR常磐線上りいわき行き 木戸駅発

平成30年10月31日(水)
9:49 JR常磐線下り富岡行き 木戸駅着
9:55 送迎バス 木戸駅 → 楢葉遠隔技術開発センター
12:15 送迎バス 楢葉遠隔技術開発センター → 広野駅
12:47 JR常磐線上りいわき行き 広野駅発

※昼食(10月30日(火))について
近隣に飲食店はありません。お弁当をご持参するか、または、参加登録よりお弁当をご注文ください。
なお、お弁当代は有料(350円)となります。
使用言語 英語
講演内容 プログラム
参加登録(参加費無料) ポスター発表および参加には事前の申込みが必要となります。こちらの登録フォームに必要事項を記載頂き、以下の件名、アドレスにご転送ください。

  件名: registration

  E-mail:

参加登録期限: 平成30年10月16日(火) 【申込みを終了しました】

なお、申し込みにつきましては先着順で受け付け、会場の収容人員に達し次第終了とさせていただきます。
ポスター発表の募集(無料)
本カンファレンスでは、原子力施設の廃止措置および災害対応に適用可能な遠隔技術やロボット技術に関する研究開発や事例等の情報共有と、技術者間の交流を目的としてポスター発表を開催いたします。

・内容
A0縦サイズが貼付可能なボードを用意します。また、要旨(A4 1ページ)をご提出ください。

・ポスター発表登録方法
参加登録よりご登録ください。

・要旨の提出
使用言語:英語
要旨フォーマット:こちら
投稿期限: 10月16日(火)
提出方法: 以下の件名、メールアドレスにご送信ください
ファイル容量: 20Mbyte以下
件名: abstract submission
E-mail:
お問い合わせ先 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

福島研究開発部門 廃炉環境国際共同研究センター(CLADS) 研究推進室

E-mail:

会場マップ