2017/12/01更新

2017年度 第5回福島リサーチカンファレンス(FRC)の 開催について

原子力施設における遠隔技術に関するカンファレンスを開催

平成29年11月29日(水)、11月30日(木)に楢葉遠隔技術開発センター 研究管理棟において、平成29年度、第5回福島リサーチカンファレンスとして、原子力施設において円滑に作業を進めるために重要となる遠隔技術について「原子力施設における遠隔技術」(FRC on Remote Technologies on Nuclear Facilities)を開催した。

本カンファレンスでは基調講演として、淺間一 教授(東京大学)より福島第一原子力発電所の現状とそこで活躍するロボットを含む遠隔技術並びに技術的課題に関する講演があった。続いて、福島第一原子力発電所の廃止措置において重要となるロボットの性能評価に関してRaymond Sheh氏 (Curtin University)よりロボットの標準試験法について講演が行われた。また、遠隔機材による原子力災害対応に取り組んでいる以下の方々が講演し、原子力災害対応の遠隔機材について技術的課題、オペレータの育成、機材の運用、安全など多角的な視点から議論が行われた。

斉藤 陽平氏 (美浜原子力緊急事態支援センター 日本)
Michael Gustmann氏 (Kerntechnische Hilfsdienst GmbH 独国)
Jean-Louis PORTIER氏 (Groupe INTRA 仏国)
さらに、ポスター発表では若手の研究者や学生を中心に研究の発表があり、活発な討論が行われた。加えて、参加者は会場となった楢葉遠隔技術開発センターを見学し、模擬環境による試験の重要性とこれに対するセンターの取り組みについて理解を深めた。

最後にパネルディスカッションにて、川端邦明(日本原子力研究開発機構)がファシリテーター、講演者並びにRobin Murphy教授(Texas A&M University)、木村哲也准教授(長岡技術科学大学)、川妻伸二(日本原子力研究開発機構)がパネリストとなり、原子力施設における遠隔技術の今後のあり方について活発な議論を行った。

本カンファレンスでは、国内外の専門家との意見交換を通じ、廃止措置・災害対応に関する遠隔技術の重要性や難しさについて再認識するとともに、今後の研究開発の促進に大きく貢献した。

  • FRC on Remote Technologies on Nuclear Facilitiesのパネルディスカッション
  • FRC on Remote Technologies in Nuclear Facilitiesの参加者の集合写真

開催概要

福島第一原子力発電所の廃止措置では、原子力分野に限らず多くの専門分野の研究者が横断的に協力し、課題解決に向けて取り組むことが必要です。

そこで、課題の一つである「原子力施設における遠隔技術」について、国内外の研究者が最新の知見に関する意見交換を行い、今後の廃止措置研究の促進を図るため、国際カンファレンスを開催します。

日時 第1日目:平成29年11月29日(水)
14時00分~17時30分(受付開始 13時30分)

第2日目:平成29年11月30日(木)
9時30分~14時30分(受付開始 9時00分)
場所 楢葉遠隔技術開発センター 研究管理棟 3階多目的室(参加費無料)
〒979-0513 福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字仲丸1-22

アクセス:こちら
使用言語 英語
講演内容 プログラム
講演テーマ ・原子力施設における遠隔技術の取り組み

・緊急時対応のための遠隔機材
申込方法 参加申込み期限:平成29年11月17日(金) 17:00まで

申込みフォームをダウンロードし、必要事項を記入の上、下記のアドレスまでご返信ください。
申し込みにつきましては先着順で受け付け、会場の収容人員に達し次第終了とさせていただきます。

申込みフォーム【申込みを終了しました】
お問い合わせ先 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
福島研究開発部門 楢葉遠隔技術開発センター

会場マップ