作業員の労働安全管理に関する事項

 一般安全については法令に基づいた適切な装備,対応がなされていましたが,一方で,放射線安全については過剰とも思える装備がなされていたことが多く見られました。JVに機構からそのことを伝達しましたが,作業員からの意見を踏まえ,除染作業中は多くの場所でそのままの装備を継続しました。

 高線量域での除染作業にあたった作業員は,他の対象地区の作業員以上に事前の綿密な打ち合わせや,無駄の排除による被ばく線量低減について意識が高まったものと思われます。

 警戒区域から病院までは離れており,搬送に時間がかかることが懸念されたため,けが人等の発生に備えてJV内の医療施設の利用が可能となるよう調整しました。今後の警戒区域内における除染においては,事前にけが人等の発生に備えた綿密な対策を立てておくことが必要と示唆されました。