放射性物質の動き-森林Radioactivity Dynamics in forests

(2019年 更新)

樹木内の放射性セシウム濃度は、時間とともにどのように変化しているのですか。徐々に根から吸収される心配はありませんか。

各部位の放射性セシウム蓄積量の割合は、時間と共に変化しています。樹木内の放射性セシウム濃度は年を経ても大きな変化が認められず、樹木が放射性セシウムを積極的に吸収していることは確認されていません。

  • 2012年以降、福島県内のスギ林、ヒノキ林、コナラ林等における調査事例では、大部分の放射性セシウムが土壌落葉層に分布しています。
  • 事故後に樹木が放射性セシウムを吸収すると、樹木内部(心材辺材)の濃度は上昇すると考えられますが、上記いずれの地点における調査でも、樹木内部の濃度は依然として全般に低く、樹木が放射性セシウムを積極的に吸収していることは確認されていません。

2011~2019 年における放射性セシウム蓄積量の部位別分布割合

図1 2011~2019 年における放射性セシウム蓄積量の部位別分布割合
(注)2013年、2014年、2016年、2018年の調査結果は省略。
出典:林野庁「令和元(2019)年度森林内の放射性セシウムの分布状況調査結果について」