Q3-2-7 (1)
森林内の放射性セシウムは、樹木から地表へどのように移動するのか。
<林内雨・樹幹流中の移動>

福島県川内村と川俣町の調査事例では、林内雨樹幹流に放射性セシウムが検出されていることから、それらを通して樹木から地表へ移動していると考えられます。ただし、それらの放射性セシウム濃度は低く、時間とともに減少する傾向にあります。

  • 川内村と川俣町の調査事例では、スギ林と広葉樹混交林はともに、林内雨と落葉により沈着する137Csの量が時間とともに減少する傾向を示しています。
  • 上記の地点において、樹幹流に含まれる放射性セシウムの濃度は全般的に低下する傾向があり、その寄与は続いているものの、沈着量全体でみると小さい状況です。

樹冠から林床へ移動した137Cs沈着量の時間変化(川俣町の調査事例)

(林内雨、樹幹流、落葉等の移動プロセスに区分し、積上げ折れ線グラフで表した)

樹幹流中の放射性セシウム濃度の時間変化

出典(右図):Niizato et al., Journal of Environmental Radioactivity, vol.161, pp.11-21 (2016年).

参考文献

1) Niizato, T. et al., Input and Output Budgets of Radiocesium Concerning the Forest Floor in the Mountain Forest of Fukushima released from the TEPCO’s Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant Accident, Journal of Environmental Radioactivity, vol.161, 2016, p.11-21.