Q3-2-6-(1)
放射性セシウムが地表から地中、地下水へ移動するのではないか。<リター層を流れる水中の移動>

福島県川内村の調査事例では、リター層を流れる水流(リターフロー)中の放射性セシウム濃度は、土壌やリターと比較して極めて低く、放射性セシウムの流出量も約0.01%未満(2ヶ月間)でした。川内村の調査事例では、地下水には放射性セシウムは検出されませんでした(2014年度時点)。

  • 川内村の調査事例では、リターフローによる放射性セシウムの流出量は少ない(秋から初冬)という結果が得られました。
  • 川内村の調査事例では、リターフローが確認された斜面の地下水(深さ80 cm)からは、137Csは検出されませんでした。
  • 森林からの放射性セシウムの流出率は、福島県川俣町、川内村及び浪江町において、今後も継続して調査を行う予定です。

調査地(コナラ・スギ混交林)の様子
(調査期間:2014年10∼12月)

流出する斜面の面積 約50m2
流量 毎時55L
放射性セシウム濃度(137Cs) 約0.050 Bq/L(134Csは検出されず)
斜面の放射性137Cs沈着量 リター;約 108 kBq/m2
土壌;約527kBq/m2
放射性セシウム流出量
(秋∼初冬の約2か月間)
約 81 Bq/m2
→斜面の放射性セシウム
沈着量約0.01%

手動ポンプで、観測孔から地下水をくみ上げている様子

  • 川内村内の広葉樹林において地下水を採取し、採取した水を0.45µmのフィルタ(※)でろ過した後に、放射能濃度の測定を行いました。
  • 137Csは、通常の検出限界である1Bq/Lよりも下げて0.04Bq/Lとしても、検出されませんでした。

※0.45µmのフィルター:懸濁態溶存態を取り分けるために通常使用されるフィルター。このサイズのフィルターを通過したものを溶存態、フィルター上に残存したものを懸濁態に通常区分します