Q3-2-5
森林内の空間線量率は、時間とともにどのように変化しているのか。

放射性セシウムが樹冠から林床へ移動する傾向が認められますが、森林全体の空間線量率は、徐々に減少しています。

  • 福島県川俣町における調査事例では、事故直後、常緑樹のスギ林では、林床よりも樹冠部の方が高い空間線量率を示しました。
  • 川俣町における調査事例では、時間の経過とともに、樹冠部の空間線量率は大きく減少しましたが、樹冠部と比べて林床では空間線量率の減少速度が遅く、樹冠部から林床へ放射性セシウムが移動した影響と考えられます。
  • 川俣町における調査事例では、地表付近における空間線量率の減少は、放射性セシウムの物理減衰による減少率と同程度でした。

出典: 原子力規制庁委託事業「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の分布データの集約及び移行モデルの開発」成果報告書 (原子力機構、2015年3月)

参考文献

1) 日本原子力研究開発機構, “原子力規制庁委託事業「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の分布データの集約及び移行モデルの開発」成果報告書”, 2015.