Q3-1-6
放射性セシウムは森林内のどこにどれくらい蓄積しているのか。時間とともにどう変わるのか。

福島県内における針葉樹、広葉樹の調査結果から、森林内の放射性セシウムの大部分は、落葉層土壌に分布しています。また、時間の経過により、放射性セシウムの蓄積量は、樹木(地上部)で減少、落葉層土壌層で増加しています。

  • 福島県川内村のスギ林における調査事例では、森林内の137Csの約10%がスギ立木に分布していることが明らかになっています(左上図)。林野庁による福島県内の調査地では、森林内の放射性セシウムの約2%(広葉樹)∼4%(針葉樹)が樹木に分布していました(右図)。
  • 林野庁による調査では、森林全体の放射性セシウム蓄積量は、いずれの調査地も明瞭な変化傾向はみられませんでした(左下図)。
  • 森林内でのセシウムは、時間経過とともに地上部の樹木から落葉層土壌に移動していると考えられます(右図)。

川内村のスギ林における137Cs蓄積量(kBq/m2)

出典:林野庁「平成27年度森林内の放射性物質の分布状況調査結果について」(平成28年3月25日)

出典:林野庁「平成26年度森林内における放射性物質実態把握調査事業報告書」平成27年3月

参考文献

1) 林野庁. 平成27年度森林内の放射性物質の分布状況調査結果について, 2016-03-25.

2) 林野庁. 平成26年度森林内における放射性物質実態把握調査事業報告書, 林野庁, 2015, 98p.