Q3-1-4 (3)
雨が降ると、森林から放射性セシウムは土砂とともに流出するのではないか。
<土砂中の濃度経時変化>

山地森林から流出する土砂の放射性セシウム濃度は、時間とともに減少する傾向が示されています。

  • 福島県浪江町の調査事例では、約2年3か月間(2013年8月29日∼2015年12月1日)で観測された放射性セシウムの流出率は、137Csで年間約0.5%程度と、他の調査地点よりもわずかに高いものの、1%に満たない値でした(下左表)。
  • 10年に1度の頻度で発生する大雨により、土砂の流出量が増加し、それに伴う137Cs流出量も増加しました(2015年9月2日∼12月1日の観測期間)。しかし、平年値(2013年8月29日∼2015年9月2日の観測期間)は0.05∼0.24 %と推定されます(下左表)。
  • 浪江町の治山ダムにおいて、治山ダムに流入し堆積した土壌の表層0∼5cm部分を採取し、 137Cs濃度を測定したところ、時間とともに減少する傾向にありました(下右図)。
期間 堆積物の流出量 137Csの流出量 137Csの流域からの流出率
2013/08/29 ∼2014/09/02 0.5 m3 150 MBq 0.24%
(年間 0.19%)
2014/12/03 ∼2015/09/02 0.1 m3 30 MBq 0.05%
(年間 0.06%)
2015/09/02 ∼2015/12/01(※) 1.8 m3 540 MBq 0.86%
(年間 3.4%)
観測期間の合計 2.4 m3 720 MBq 1.14%
(年間 0.51%)

浪江町川房大柿の治山ダムにおける土砂・放射性セシウム流出量・流出率

(※)2015/09/09と2015/09/10の日降雨量はそれぞれ114mm及び171mmであり、年降雨量の約2割強が2日間で降った

治山ダム(浪江町)に堆積した表層土壌中の放射性セシウム(137Cs)濃度