Q2-4-1
被ばく線量の評価にはどのような線量が用いられているのか。空間線量率測定の線量との関係は。

被ばく線量を表すのに実効線量(Sv:シーベルト)が用いられます。サーベイメータで測定される周辺線量に0.6をかけることで実効線量が得られます。

  • 被ばく線量の評価には実効線量E (Sv:シーベルト)が広く用いられてきました。
  • 実効線量は直接に測定することができないので、測定できる量から線量換算係数を用いて評価します。
  • 線量換算係数は数値人体モデルを用いたコンピュータ・シミュレーションにより計算します。
  • 空間線量率の測定に用いられる周辺線量当量 H*(10)は同じSv単位で表されますが、実効線量Eとは異なる量であることに注意しなければなりません。周辺線量当量は常に実効線量よりも大きくなります。
  • 放射性セシウムが沈着した場所では、周辺線量当量に0.6をかければ成人の実効線量が得られることが、環境ガンマ線の性質を詳細に考慮したシミュレーションによりわかっています。
数値ファントムを用いたシミュレーションにより、実効線量を評価するための線量換算係数を計算します。
環境中に分布した線源による実効線量シミュレーション結果

(Saito他)

参考文献

1) Saito, K. et al, Ambient dose equivalent conversion coefficients for radionuclides exponentially distributed in the ground, Journal of Nuclear Science and Technology, vol.51, no.10, 2014, p.1274-1287.

2) Satoh, D. et al, Age-dependent dose conversion coefficients for external exposure to radioactive cesium in soil, Journal of Nuclear Science and Technology, vol.53, no.1, 2016, p.69-81.