Q2-3-3
家屋による線量低減効果とはどのようなものか。

放射性セシウムが沈着した地域に建つ一般家屋の線量低減係数(屋内と屋外の空間線量率の比)は平均すると0.4程度になりますが、この係数は状況により様々に変動するため、大まかな目安として使用することが必要です。

屋内の空間線量率が低い理由

地表面に沈着した線源に対する空間線量率の場所による変化
(シミュレーション結果)

  • 一般家屋の中で空間線量率が低い理由は家屋の下に放射性セシウムが存在しないことです。
  • 5m半径の範囲に線源がない場合、中心の空間線量率は外部のおよそ1/2になります。
  • 家屋の境目の空間線量率は急激に変化するので測定には注意が必要です。

福島における家屋の線量低減係数

福島の一般家屋を対象に行った線量低減係数の実測結果

  • 家屋の線量低減係数(一階、木造・プレハブ)の平均は0.4に近い値になりますが、個々の家屋により大きく変動します
  • 空間線量率の低い地域では地中の天然放射性物質の影響を分けて考慮することが必要です
  • 家屋周辺の空間線量率も様々に変動するため注意が必要です

(N. Matsuda et al. : JER 139, 427-434 (2015)

(分布状況調査報告書)

  • 線量低減係数は家の大きさや形状により変化する性質のものです。

参考文献

1) Matsuda, N. et al, Depth profiles of radioactive cesium in soil using a scraper plate over a wide area surrounding the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant, Japan, Journal of Environmental Radioactivity, vol.139, 2015, p.427-434.