Q2-1-2
事故直後の被ばくはどうだったのか。

事故直後の被ばくにおいては、放射性ヨウ素である131I(半減期8.02日)等を吸入することによる内部被ばくが重要であったと考えられています。福島事故による1歳児の甲状腺の等価線量は最大で約30mSvと推定されました。

放射線医学総合研究所が行った甲状腺 等価線量の推定結果(90パーセンタイル値)

等価線量は被ばく線量評価に一般的に用いられる実効線量とは異なります

実効線量に換算するには0.04をかけることが必要です。

  • 半減期が短いため、事故後時間が経過してから131I による被ばく線量を評価することは簡単ではありません
  • 様々な情報を組み合わせて解析することにより、131I による 甲状腺 等価線量を推定する試みが行われました。
  • (1) 131I を直接に測定した甲状腺計測、
    (2) 放射性セシウムを測定した全身計測、
    (3) 大気の拡散シミュレーションの結果を用いて甲状腺 等価線量が推定されました。
  • 30mSvの甲状腺等価線量実効線量に換算すると 1mSv 程度になります。
  • 事故直後の被ばくについてはまだ不明な部分もあり、今後も調査の継続が必要です。

参考文献

1) Kim, E. et al, Internal thyroid doses to Fukushima residents-estimation and issues remaining, Journal of Radiation Research, vol.57, suppl 1, 2016, p.i118-i126.