Q1-1-2
大気中にどのような放射性核種がどれくらい放出されたのか。

事故により多くの種類の放射性核種が大量に放出されましたが、多くは半減期が短いか放出量が少なく、 現在残存している重要な放射性核種はCsです。放出された核種の量については複数の機関により推定が行われました。

  • 2011年3月12日から大量の放出が始まり、1週間にわたって放出率が大きく変動した後徐々に低下し、4月初めの時点で最初の週の1,000分の1以下に低下しました。
  • 放出量は測定値が存在しない場所もあることから推測する必要があり、複数の機関により様々なデータや方法を用いて推定が行われています。
  • UNSCEARは陸圏環境での放射性核種の時間空間分布を推定するための合理的な基礎データとして、原子力機構の推定値を最適なものと選択しています。
  • 放出量と半減期の関係から、現在(2018年)から将来にかけて重要な放射性核種は137Csであると考えられています。

福島事故により放出された主要な核種と半減期

核種 半減期
133Xe 5.2 日
134Cs 2.1 年
137Cs 30 年
89Sr 50.5 日
90Sr 29.1 年
129mTe 33.6 日
238Pu 87.7 年
239Pu 24065 年
240Pu 6537 年
241Pu 14.4 年
131I 8 日

UNSCEARにより取りまとめられた137Csの推定放出量(PBq)

原子炉3機の総137Cs量 大気放出 海洋放出
直接放出 間接放出
700 6〜20 3〜6 5〜8

参考文献

1) UNSCEAR(2014): UNSCEAR: Sources, Effects and Risks of Ionizing Radiation, UNSCEAR 2013 Report to the General Assembly with Scientific Annexes volume I Scientific Annex A, United Nations, New York (2014).