Q1-1-1
放出された放射性核種はどこにどれくらい沈着したのか。

事故後初期は放射性セシウムの他、ヨウ素やテルル等の放射性核種の広い範囲での沈着が確認されましたが、被ばく線量の大部分は放射性セシウムによるものです。

  • 今回の事故で放出され多数の地点で沈着したことが確認された放射性核種は、セシウム(134Cs, 137Cs)、ヨウ素(131I)、テルル(129mTe)、銀(110mAg)、プルトニウム(238Pu, 239+240Pu, 241Pu)、ストロンチウム(89Sr, 90Sr)でした。
  • ストロンチウムとプルトニウムの土壌への沈着量は、事故以前に観測された値のほぼ範囲内でした。
  • 放射性セシウムは東日本の広い地域に沈着しました。
  • 測定された沈着量をもとに簡単な被ばく評価を行った結果、長期の被ばく線量への寄与は放射性セシウムが大部分を占め、プルトニウムやストロンチウムによる線量は小さいことが確認されました。

土壌試料の分析により作成した沈着量マップ(137Cs,2011年6月時点)

土壌試料の分析により作成した沈着量マップ(131I,2011年6月時点)

土壌試料の分析により作成した沈着量マップ(238, 239+240, 241Pu,2011年6月時点)

原子力放射線の影響に関する国連科学委員会の報告書(UNSCEAR 2013)で評価された市町村別の137Cs沈着量(2011年6月時点)

参考文献

1) 原子力規制委員会, “放射線量等分布マップの作成等に関する報告書(第1編)”.

2) 原子放射線の影響に関する国連科学委員会, 電離放射線の線源、影響およびリスク; UNSCEAR 2013年報告書, 第Ⅰ巻 国連総会報告書 科学的附属書A: 2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響, United Nation, 2015, 306p.

3) 日本原子力研究開発機構, “放射線量等分布マップ拡大サイト”.