廃止措置に向けた取り組みDECOMMISSIONING

福島第一原子力発電所の主要コンポーネントの腐食予測と緩和に関するカンファレンス

福島第一原子力発電所の主要コンポーネントの腐食予測と緩和に関するカンファレンスを開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 廃炉国際共同研究センター(CLADS)では、平成29年11月27日(月)、28日(火)に福島県双葉郡富岡町文化交流センター「学びの森」を会場に、廃止措置研究における様々な専門分野の研究者の横断的な協力、課題解決に向けた取り組みによる廃止措置研究の促進を目指して、今年度第4回の福島リサーチカンファレンス「福島第一原子力発電所の主要コンポーネントの腐食予測と緩和に関するカンファレンス(FRC-Corrosion 2017)」を開催しました。
 11月27日(月)は基調講演(一般公開、プレス公開)が行われ、約100人が参加しました。午前中の基調講演では、本カンファレンス議長のフランス原子力・代替エネルギー庁のダミアン・フェロン氏の開催挨拶を皮切りに、東京電力ホールディングス(株)廃炉推進カンパニー松本純バイスプレジデントから福島第一原子力発電所の現状と廃止措置に関する講演があり、続いて、同東京電力ホールディングス(株)経営技術戦略研究所深谷祐一主席研究員から福島第一原子力発電所における腐食課題の概要に関する講演が行われました。午後からは「炭素鋼の全面腐食」と「放射線分解の腐食への影響」をテーマに、国内外から招聘した専門家から最新の知見を織り交ぜた多数の事例が紹介され、講演後の質疑の時間には参加者との間で活発に議論が交わされました。
 11月28日(火)は前日に引き続き、「耐食性合金の局部腐食」「その他重要な腐食」をテーマにした専門家からの講演を行うとともに、昼食の時間を兼ねて、参加者全員参加型のポスターセッションを行いました。カンファレンスを締め括る総括セッションでは、本カンファレンスの共同副議長である東北大学・渡邉豊教授から、福島第一原発における「腐食制御の考え方と必要とされる研究」と題した講演があり、最後に、腐食予測と緩和について、参加者全員で討論を行いました。
 討論を通じて、腐食予測や緩和の技術開発に必要とされる研究課題に関して様々な意見が述べられるとともに、技術開発の難しさや重要性が再認識されました。今後は、本カンファレンスをきっかけにした、廃止措置研究の促進に資する様々な専門分野の横断的な協力、課題解決に向けた取り組みに発展することが期待されます。

カンファレンス集合写真

基調講演の様子