廃止措置に向けた取り組みDECOMMISSIONING

廃炉のための放射線計測研究カンファレンスの開催

廃炉のための放射線計測研究カンファレンスの開催

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 廃炉国際共同研究センター(CLADS)は、8月4日から6日までの3日間、福島県双葉郡楢葉町にある楢葉サイクリングターミナル「天神」において、「廃炉のための放射線計測研究カンファレンス」を開催しました。
 福島第一原子力発電所の安全な廃止措置等を推進するためには、燃料デブリの計測技術をはじめとして、これまでにない放射線計測技術を開発、適用する必要があることから、本カンファレンスには、招へい者も含む放射線計測に関わる第一線級の専門家56名(国内45名、国外11名(米・英・仏・韓))が参加し、放射線分布のイメージング技術、高線量環境下での放射線計測手法等についてハイレベルな議論を行いました。
 議論は「廃炉と放射線計測の概要」、「高線量率下での放射線分布の可視化について」及び「燃料デブリ分布の計測方法について」の3テーマセッションについて活発に行われました。特に放射線検出器のエネルギー情報や応答特性、解析手法について活発な討論が行われました。また、デブリを特定するためにガンマ線や中性子線の検出器の過酷環境下における計測技術、さらにコンプトンカメラやドローン等を用いた3次元放射線分布計測技術等、既存技術や最先端技術を廃炉計測に応用する上で克服すべき課題について、これまで以上の相互協力と情報交換が不可欠であることを再認識しました。これらのセッションに加え、大学院生を含む若手研究者等によるショートプレゼンテーション、ポスターセッションも行われました。
 カンファレンスの初日及び2日目には、廃炉の推進に必要な情報を得るべく、見学ツアーとして、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所及び、原子力機構の楢葉遠隔技術開発センターを視察しました。
 なお、本カンファレンスは合宿形式で行われたため、会場以外でも参加者同士のコミュニケーションが密に図られ、家族的雰囲気の中で各自の専門性について相互理解をより深めることができました。
 本カンファレンスの開催を通じて、国内外の放射線計測に関わる専門家が廃止措置に向けた情報交換及び連携体制が構築できたことは、非常に大きな成果でした。

(掲載資料)
プログラム

カンファレンス参加者の集合写真

会議の様子